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 回路の構成など比較的変化が少ないと言われているアナログ回路ですが、現実には基本的なアナログ回路素子であるOPアンプに代表されるように使用されるデバイスは日進月歩の勢いで進化しています。また回路設計を取り巻く設計環境の変化は著しく「勘と経験のアナログ回路」と言われたアナログ回路の設計は遙か遠い昔の話になりつつあります。
 このような状況でインターネットによる情報収集とCAD入力による回路設計をうまく使いこなしていくことが第一線のアナログ技術者として益々重要になっています。また製品開発を他の競合メーカより一歩でも先んずるためには、回路設計の正確さとスピードの両立が必須で、このためには素子の特性や回路シミュレータの特徴を十分に理解した上でいかに効果的に使いこなすかが鍵になります。
 本アナログお役立ち実験室では、RLCの基本素子からOPアンプまで、低雑音増幅器、電力増幅器の実測データの紹介、そしてOPアンプ各種応用回路の設計と特性評価などを例に挙げて、基本素子、回路およびシミュレータを徹底的に使いこなすため効果的な使用方法、便利なツール等を順次紹介します。
 




執筆担当:群馬大学客員教授 遠坂 俊昭
測定補助:群馬アナログナレッジ 永井 典夫





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