波形を表示できるということは、絵が描けるということです。

こんにちは。

回路班のなかじさんが、面白いものを作りました。

こちらです。7/9日の1年生向け研究室見学会でも少しだけお見せしていました。

一年生の何名かが眺めていたり、引率のTAの方にも興味を持ってもらえました。

今回はこれについてちょっと書こうと思います。

先にお伝えしますが、ブログを書いた人は作った人ではありません。

              

こちらは、オシロスコープに「Welcome to YumiLab」と表示しています。

「画面に文字を表示するぐらいなんてことないじゃん」と思うかもしれません。

しかし、普通のディスプレイと違い、こちらはオシロスコープの画面です。

つまり、文字ではなく「Welcome to YumiLab」の形の波形を表示しているのです。

どのようにして文字を作っているのでしょうか?

オシロスコープは通常、縦軸が電圧、横軸が時間を表します。

しかし、XYモードと呼ばれるモードにすると、縦軸と横軸にそれぞれ別の信号を入力することができます。このとき、縦軸と横軸はそれぞれの信号の大きさを表しています。

こちらの図のようにX軸とY軸に信号を入力すると、2つの信号の値から線を引いて交点に点を打てます。

2つの信号は周期的に変化するので、交点は少しずつ移動し、軌跡を描きます。

これをリサジュー曲線(リサージュ曲線)といいます。

勘のいい人はお気づきでしょう、2つの信号の振幅、周波数、位相差などを変えると様々な図形が描けることに。

つまり、なかじさんはリサジュー曲線が「Welcome to YumiLab」を描く信号を生成し、X軸とY軸に入力して表示させているということですね。すごい。

オレンジがX軸 黄色がY軸

私もリサジュー曲線から振幅や位相差などを読み取る実験をやったことを思い出しました。

普通では絶対に触れない高価な機械をいじれるのも大学生の特権です。

これまでならった知識でいろいろ試してみると、スキルアップになります、興味のある方はぜひお越しください。